そして、微妙なままあたし達は付き合い続けた。
そして、春休みに入ってあたし達は会うことがなくなった。
ただたんにあたしが、会う気になれなかった。
ねぇ…聖斗。聖斗はあたしを好きなの?
きっと…なんにも言ってこないって事は…
その時、Mailが来た。それは聖斗からで…この後にある事くらい分かっている事
そのMailは別れがくる、前兆。
あたしは、いつもの公園で…告白した公園で、待ち合わせをした。
そしてあたしが行った時には、聖斗はもうあのベンチに座って待っていた。
聖斗に近づいていけば行くほど、【さようなら】が近づいていて、遠くなればなるほど、逃げてしまうあたし。
『遅れてごめんね…』
「別に(笑)それより久しぶりだな」
聖斗の優しくて…小さい声。
『ねぇ?……別れ話だよね…』
うつ向く聖斗…
『なら、いう事ないよ。聖斗あたしを振ってよ。あたし、それくらいの覚悟できてるから』
「美夕夏…ごめん。」
謝ってくる聖斗を、あたしは見ることができなかった。
『謝らないでよ!あたし、聖斗といれて楽しかったんだから。嬉しかったんだから。だから…笑って別れよう。また、友達になるんだから』
そう言ってあたしは、笑って聖斗から離れた。