季節は12月。
X'masも間近で、クラスでもX'masの計画をしている。
その中でもあたしの、耳に入ってくるもの…【告白】という言葉。
X'mas前になると、去年もそうだったけどそんな言葉が、あちこちで聞こえてくる。
『はぁーみんないいなぁ。告る計画とか簡単に出来て…』
「美夕夏がしないだけじゃん!すればいいのに♪」
加奈枝まで簡単に言ってくる。
そんな簡単なものじゃないっつうのに。
『簡単じゃないって…告るのとか!』
「美夕夏は臆病だね」
――臆病ですよーだ
あたしは、心の中でグチグチといろいろと呟いた。
だけど、告白ってみんなにはそんなに、簡単なの?
普通にX'masが近いから?とかじゃないし。
あー頭の中がおかしくなりそう。
X'masなんてなければいいのに!
『はぁ…もうX'masとか疲れる』
「アハハ。じゃあ今年は、四人でやる?」
――四人?って…もしかして。
『加奈枝!彼氏いたの!?!?』
あたしはビックリしすぎて、大声で叫んだ。
「エヘヘ☆まぁね♪聖斗と同じバスケ部だよ」
――バスケ部?バスケ部…誰かいたかな?
加奈枝はすごーく、面食いだから、本当にカッコイイ人じゃないと付き合わない。