あれから何ヶ月もあたしは、明日香の家に今まで通り住み続けた。
だけどあの夜、見てしまった事は明日香には、言っていない。
その時…
「美夕夏?」
『えっ?何…』
明日香は、あたしの顔をいつも以上に、心配そうに見てくる。
「学校行かなくていいの?」
言われてみれば、本当にあれから学校に行かなくなっていた。
『えっ…』
「家に帰って、学校行きな」
明日香は、怖い顔で言った。
『なんで?あたしがいちゃ邪魔?』
困った顔で明日香は
「あたしのそばにいちゃダメなの…」
【そばにいちゃダメ】
それは…
『明日香が薬してるから?』
あたしは、聞かなかった事を聞いてしまった。
今までは、明日香があたしから離れていく事が怖くて言わなかった。
なのに、あたしは言ってしまった。
その言葉を聞いた、明日香は
「知ってるならなんで言わなかったの?ってか、知っちゃたんだったら、尚更ここにいちゃ行けないの」
『どうして!あたし今まで、ずっとにここにいたんだよ!明日香のそばにいたんだよ!薬をしてる明日香のそばにいても、危害とかないじゃん…今まで通りじゃん』
あたしは、明日香の近くにいたい一身だった。