「美味かった☆明日香、ちょっと話しがあんだけどいい?」
明日香はあたしを見る。
『行って来なって!あとはあたしが片付けるから☆』
そう言うと明日香は、
「ありがとう」
と言って、二人は外に出て行った。
――やっぱりラブラブなんじゃん
あたしから見たら、ごく普通のカレカノ。
それに周りから見たって、ごく普通のカレカノ。
だけど、明日香には普通のカレカノではなかったんだね…この時、あたしが気付けばこんなに明日香もあたしも、苦しい思いをしなくてすんだのに。
それから明日香は、1時間たっても2時間たっても、帰って来なかった。
あたしはいくらなんでも、おかしい…と思っていたけれど、彼氏と何か話しが長引いていたり、ラブラブしてるんだろうと、そのままあたしは、ベッドで眠りについた。