なんか明日香らしい人って感じ。
「シチューあるよ」
「いいの?よしっ美夕夏ちゃん座って待ってようぜ」
――えっ?!あたしもシチュー作らないと…
そう思ってると、明日香が彼氏の頭を叩いた。
――痛そう…
そう思いながらも、あたしはキッチンに行って明日香の手伝いをした。
それから、明日香の彼氏はソファで、ずっとテレビを見たり携帯をいじったりしていた。
まぎれもなく、なんかおかしい感じ。
『ねぇ?明日香?彼氏さんなんで来たんだろうね?』
あたしが明日香にそう言うと、明日香は少し暗くなった。
「暇なんだよ…きっと(笑)」
明日香は何かを隠してる。あたしにも、言えない何かを。
だけどあたしは、それ以上は聞かなかった。ってか、聞けなかった。
そんな風に、明日香とシチューを作っていると、出来上がった。
「和也できたよ」
和也…?あぁ、明日香の彼氏か。いる事すっかり忘れてた。
「ThankYou☆」
そう言って、和也さんはシチューを食べた。
「うめぇ★」
明日香はニコッて笑って
「当たり前でしょ!明日香と美夕夏が作ったんだから」
さっきの暗かった明日香なのに、今はすごく嬉しそうだった。
やっぱり、明日香は也さんが好きなんだね