「調子こくなよ!へめぇ」

あたしは、変われる…。葉月たちからも、逃れられる。

あたしが周りを見ると近くには、聖斗がいる。その前であたしは

『聖斗が好きなら、告白すれば?』

と嫌味ったらしく、あたしは葉月に言った。

ねぇ?聖斗。あたしは、昔みたいに、弱いままだと、負けてしまうの。
明日香といて気付いたの。

「ちっ違うから!!!」

焦る葉月。それを見るみんな。そして、次の瞬間みんなは笑いだした…

何がおもしろいんだろ?
あたしは、自分のためにやったこと。だけど…なんか面白かっ。葉月はみんなに、焦りながらも「誤解」だと言い続けている。
そんな姿を見ながら、あたしは席に座った。

聖斗の隣の席に。

「美夕夏…お前…。今のお前…変」

聖斗があたしの顔を見ながら、悲しそうに言った。

――変。あたしは、変じゃないよ…あたしを守るための事。聖斗に分からない…


『聖斗には分からない』

あたしがそういうと、チャイムが鳴った。

「あっそ」

聖斗の聞こえるか、聞こえないかの声。それがなぜか、聖斗離れていく様な気がした。

もう聖斗は、あたしに絶望してる。最低な女だと思っている。

聖斗があたしを、好きになる事はもう…一生なくなってしまった。