そして、知らない間にあたしは寝てしまっていた。

――やっぱり朝帰りは、きつい。

と思いながらも、眠い目をこすってあたしは階段をおりた。

階段を降りるとお母さんは、少し怒った表情をしていた。

「朝ごはんは?」

『いらない…あと、友達のところに行くから今日、泊まってくる』


嘘をまたつく、あたし。

「こりないの?」

『……………』

「もういいわ。勝手にしなさい」


最終的には、お母さんにも見捨てられた。
お父さんがいなくなってから、お母さんは、ずっとあたしの味方してくれた。

それを裏切られた様な気がした。
でも…最初にあたしが裏切ってしまったのかもしれない。

あたしは何も言わずに、家を出た。

学校……

めんどくさい。なんであたしは、大嫌いな学校に来てるんだろ?なんて、思いながらも、教室に入る。

だけど、昨日のあたしとは違う。

葉月が足を出した瞬間。

あたしは、

『邪魔』

と言って、蹴った。