浅い眠りの中で、見た夢はあたしが葉月に殴られたりしている夢。
ガバッ
あたしは、あまりの恐ろしさに起きた。
汗だくのあたし。すぐにお風呂に入った…
でも頭の中は、夢の続きみたいに想像されていく。
葉月の顔…聖斗の顔。
そればかりが、回り続ける。
――学校行きたくないなぁ…
お風呂からでた、あたしは時計を見るといつも起きている時間になっていた。
どんどん近づく、学校の時間。
あたしは、ご飯を食べて、化粧をして支度をして…
そして学校に向かった。
一歩一歩前に歩いているはずなの、歩いている感覚がない。
学校の前…
いつもと変わらないはずの学校。
でもあたしには、怖かった。
玄関に行くと、葉月たちの姿はなかった。
――よかった…
安心して教室に向かう。
だけど、教室に入った瞬間…
葉月たちがいた。
だけど、あたしは気にしないで席に歩く…
あたしに気付いた、葉月があたしを睨んだ。
――何…怖いよ…。
その次の瞬間、誰かがあたしの前に足を出した。
ガンッ
あたしは、その足につまづいて転んだ。