なんかあたし､すごいヤバいような事してる｡
葉月に勝てた女なんか､誰一人いなかった｡
それなのに…､葉月にあんな事を言ってしまったし…
それに､帰りだってあんな嫌味ったらしい事しちゃった…

どうしたらいいの?あたし｡やっぱり聖斗から､身を引くべき?
でも､そんな事をしたらあたしの気持ちは､どうなるの?
頭の中で矛盾していく気持ち｡

――あーやっぱり分かんない｡

そしてあたしは､ベッドに横になった｡

聖斗への気持ち｡
葉月への怖さ｡

いつにしたって､あたしは葉月に何かされるには間違いない｡
聖斗がそばにいてくれる限り､あたしは葉月に恨まれるしか残っていない…｡

あたしだって聖斗から離れたくない｡
あたしだって､葉月と同じ気持ちなんだもん｡

そしてあたしは､そのまま寝てしまった｡