聖斗が横にいるのに、あたしはいつもみたいに、笑えない。
聖斗が楽しそうに、バスケの話しをしているのに、あたしは全く楽しくない。
明日がどうなるんだろう?って思う事しか出来ない。
葉月にいつどこで、やられるんだろう?
「おい!聞いてるか?ってか、家ついてっぞ」
もう家か…
『あっうん…バイバイ』
あたしは聖斗に、手を振って家に入ろうとした時
「なんかあんだったら言えよ」
『…………うん』
あたしは頷いて、今できる精一杯の笑顔で手を振った。
聖斗も笑顔で、歩いていってしまった。
『ハァ…』
ため息をつきながら、家に入る。
そしていつものように、部屋に直行して…ベッドに座った。