あたしはその放課後も、聖斗の部活を見に行った。

その時、何度…向井葉月に睨まれた事か。
だけど、あたしはその場から離れないで、聖斗を見ていた。

そして、向井葉月があたしの前を通った時

「分かってないんだね」

と言って通り過ぎた。

分かる訳ありません。そう思っていた。そして、向井葉月があたしの前や横を通るたんびに、何かを言ってきた。

そして部活が終わって、聖斗があたしのところに来た。

「待ってて。荷物持ってくるから」

そういって、聖斗が部室に走っていった。

その時、

「本当に馬鹿だね。言われても来るとか…絶対に三浦クンと帰らせないから。」

そう言うとあたしの足を思いっきり蹴った。

『イッタ…』

あたしは蹴られた足を、手でおさえた

「ダサっ(笑)」

その時、聖斗が

「行くぞ!おっ向井。お疲れ」

「三浦クンお疲れぇ」

声が変わった。だけど、横目であたしを睨んでいる向井葉月。

「美夕夏ほらっ帰っぞ!」
あたしは、頷いてベンチから立とうとした時。

『イッタ…』

さっき向井葉月に蹴られたところが痛んだ。