あたしは、その日家に帰った。夕聖も一緒に…。
そうすると、この前は気づかなかったものをあたしは見つけたんだ。化粧台の上に…封筒が…。
その封筒には、汚い聖斗の字で書かれた。
【美夕夏へ】の文字。
あたしは、その手紙をそのままにして夕聖を先に寝かせた。
その後、お風呂に入って…化粧台のところへ。
――聖斗…なぜあの日、いなくなったりしたの?買い物とかがあるなら、一緒に行ったのに…
手紙を見た瞬間、あたしは後悔ばかりが襲う。
そしてあたしは、手紙を読み始めた。
そこには…聖斗が今まであたしに、言ってくれなかった言葉とかがたくさん。
何度も消しゴムで消された文字とか、間違っている文字とか…
聖斗の気持ちが溢れていた。