その中の一人は、あたしをいじめていた人で、気まずそうにしていた。
『波瑠?気にしてないよ』
あたしと目を合わせない、波瑠に言った。
「えっ?!」
その子は、波瑠っていう子。いじめられてる時は、大嫌いだった。でもその前は、仲がいい方だった子。
『お腹触ってみる?』
そうあたしが言うと、波瑠は頷いて赤ちゃんがいるお腹を触った。
「ゴメンね…」
波瑠は泣いていた。
あたしは、最初は波瑠を許すなんて出来ないって思っていた。でもね、赤ちゃんがの命を触って、命の大切さを知ったって思ったから、波瑠を許す気になれたんだ。
「波瑠泣かないの♪」
『ホントだよ(笑)』
みんなが笑っていると、
ガチャ―――
聖斗が帰ってきた。
帰ってくるなり、みんなを見て驚く聖斗。そんな聖斗見てみんなは笑った。
「なんでいんだよ!」
聖斗がそういうと、
「美夕夏の赤ちゃん元気かなぁ?って(笑)」
そうやって、みんなでいると高校生に戻ったみたいで、すごくすごく楽しかった。
そして、時間はすぎていって、みんなは帰って行った。
『楽しかったね☆』
「だな♪」
それからは、たまに加奈枝と波瑠は来てくれるようになった。