あれから時期は暑くなってきていて、夏に近づいてきた。
そう言えば…もう明日香の一周忌になる。
そういえば、春には明日香の話をしたことがなかった。
一周忌が近づいた頃、あたしは春に明日香の事を話した。
『あたしの友達だったの。明日香は♪でも、薬に溺れちゃったんだ』
そういうと、春はびっくりした顔になっていた。
『明日香は悪くないんだよ』
春が心配しているのは、分かっていた。
「分かってるよ☆美夕夏の親友だったんだろ?」
春は笑いながら、そう言ってくれた。
「行ってこいよ♪親友に会いに」
あたしは、思いっきし頷いた。
あたしは心の中で、春は行くなっていうと思っていたし、軽蔑するとか、思っていた。
それはあたしの勘違いで、春はそんな人じゃないって改めて思った。
そして、一周忌の日は学校を休んだ。
加奈枝には言ってある。明日香の一周忌だと。
だけど、学校ではきっと、サボリとか変な噂が流れるって事はあたしは分かっていた。