「美夕夏!聖斗はいいの?あれから何も話てないし…」

今は…ふれたくない。その話は。加奈枝?あたしね、聖斗じゃなくて、春を好きなの。

『もういいの。だからその話は止めて。ねっ(笑)』

あたしは必死で笑った。
これでいいんだ。



その日からあたしは、毎日のように春に送ってもらった。
そして学校では、たくさん噂とかが広まっていった。

【援交】【男好き】【泥棒猫】【遊び人】って…。

それからは、あたしの周りにいた人達は消えて行った。

だけど、加奈枝と春だけは違っていた。離れていくどころかずっと、そばにいてくれた。

春には、噂の話をしてある。だから、あたしは平気で春といたし、離れるつもりもなかった。それに高校生と大学生って事だけで、離れる理由がない。
加奈枝は、あたしの事実を知っているから、そばから離れなかった。
あたしが『一緒にいていいの?』っていうと、加奈枝はあたしにいつも【親友だから】って言ってくれた。

そんな二人に、あたしはついつい甘えてしまっていた。