そしてあたしは、春に学校まで送ってもらった。
周りからの目は、「何あれ?」みたいな顔をされた。
そりゃあ、大学生に車で送ってもらってる人なんて、あたしでも見たことがないから、なんとなく分かるけど。目立ってしまうって事くらい。

そのままあたしは、教室に行くと、周りは唖然とあたしを見ていた。

「美夕夏!あれぇ?(笑)春樹くんとできちゃったでしょお?」

そう言ってきたのは、一人しかいない。加奈枝だった。

『付き合いだしたんだ』

そう言ってあたしは、席に行くと聖斗がいた。
そして目があった…あたしはトッサに目を反らしてしまった。

ねぇ?聖斗。反らされた時の気持ちあたしは、分かるよ。だけど、あたしは今、聖斗と目を合わすのが怖いんだ。ごめん…としか言えない。

それに…あたしは、聖斗に誘惑されちゃダメなんだ。あたしのそばには、今春がいるの。だから。

あたしは、そのまま加奈枝のとこで春との事を話した。
こんなにも、加奈枝にびっくりされたのも初めてで、聖斗の時は「やっぱりな」って言われた。でも、春の場合は「えっなんで?!」って。こっちがなんで?って思ったけど、全部加奈枝に話した。
そうすると、加奈枝は納得してくれた。