『どうしたの?…』
春はもたれかかったまま、
「美夕夏と付き合えてよかった♪好きだよ」
あたしは春に、
『うん…。ねぇ?寝るならベッドで寝よう?』
春はあたしと一緒に、ベッドに入った。
ギュッ―
春はあたしに、腕枕をして抱きしめた。
「優しくするからいい?」
あたしは、春の顔を見て笑顔で頷いた。
そして、キスをした。春との初めてのキスは、長くて甘かった。
あたしは春と一つになった。
春…こんなに、あたしは一つになる前に、ビクビクしたのは初めてだったんだ。
なんかね、幼い関係かもしれないのに…あたしの甘えかもしれないのに…いつか、春を苦しませるかもって思ったら、怖かった。
それでも…あたし達は。
「美夕夏?大丈夫?」
春はあたしを腕枕しながら、優しく聞いてくるの。
『うん…大丈夫』
ちょっと、腰がいたかったけど、春と愛しあった証拠だからね。
「よかった。明日、学校平気?」
『春が送ってくれるなら☆』
「いいよ(笑)じゃあ、寝ようか」
あたしは、そのまま春の腕の中で寝た。
その時、すごくすごく幸せだったよ。何もかも、イヤなこと忘れさせてくれる、春は魔法使いみたいだったよ。