そして、あたしは教室に戻った。
先生には、変な目で見られたけれどあたしは、授業をうけた。
だけど…頭の中は、聖斗が話していた事が回っている。

聞きたくないのにモヤモヤする。聞きたくないのに、聞きたくて…。

そして、あたしは休み時間になり、とっさに聖斗がいた屋上に行った。
そこには、まだ聖斗がいた。電話も終わっていたみたいで、あたしは聖斗がいる方に歩いていった。
自然と足が動いていった。

――知る必要あるよね…

あたしに気付いた聖斗が立ち上がって、そして…あたしの横を横切った。

――待ってよ…嫌いとかじゃないなら…

『待ってよ!』

あたしは、叫んでいた。
そんなあたしに、聖斗は振り返った。

『ねぇ教えてよ。隠さないでよ!』

聖斗はハッとした顔になっていて、

『あたしには…知る必要はないの…?』

――聖斗…あたし、モヤモヤしたまんまなんて嫌なの…

でも聖斗は、

「何をだよ」

って言った。ねぇ…知らないふりしないでよ。もうあたし分かってるんだから

『明菜さんのこと…あたしの…こと』

「お前!あいつになんかされたのか!?」

焦ったように言う聖斗