『ありがとう』

「おう!Mailするな☆」

あたしは、車を出る時に、

『うん。わかった☆バイバイ』

そう言ってドアを閉めた。そしてあたしは、春の車が見えなくなるまで外にいた。

春の車が見えなくなって、家に入ろうとした時に、

――ウワッ

なんかドアの向こうに、鬼がいるような気配がした。
そんな事を気にしながら、ドアを開けると

「美夕夏!!!」

鬼の怒鳴り声が響いた。
夜中の2時に、鬼があたしの目の前にいる。

『ちょっと…』

あたしは、もう鬼が言い訳を聞いてくれないことが分かるとすぐに、

『ごめん…なさい』

謝りたくないけど、謝るしかないあたし。
そう言ってからあたしは、3時過ぎまで、鬼に怒鳴られた。

眠いのに…ずっと怒られた。それで怒られ終わった後に、あたしは部屋に戻った。


そして、すぐにあたしは眠りについた。


ねぇ?春…。春と出会ったのは、加奈枝が偶然セッティングした、合コン?みたいな所だった。
あたしは、これからたくさんの思いを知ることになるなんてね、知らなかったんだ…。