──ギュッ

突然引き寄せられた体

忘れかけてた匂いも温もりも
すべて思い出してしまう

「い...やぁ!!」

だけどその懐かしさよりも
恐怖のほうが蘇る

「はなっ...して!」

何回言っても直也は笑うだけ

後ろから抱きしめられてるから
顔も見えない

スーっと首筋をなでていく直也の指

「な?俺のところに戻ってこいよ。戻ってきたらもうこんなことしない。」

「うそよ!前もそうやって言ってた!」

「また同じ目にあいたい?」

直也が普通に言ってきた

一気に血の気が引いた。

「いい子だね。そうやって大人しくしてればいんだよ。」

頭を撫でる直也の手が

首筋にキスを落としてくる直也の唇が

気持ち悪かった

「...っやぁ...」

「キスだけで感じてんの?笑」

抵抗することもできず
ただただ我慢することしか出来なかった


柚...

いや、誰でもいいから助けて...