健side


「K大いく。」

この俺の言葉にるなは驚きを隠せてなかった

「遠距離になっちゃうね…」

やっぱそれだよな。
前にるなが言ってた

『案外寂しがりなんだよ』

しってるよ。寂しがりなのくらい。
ずっと見てきたんだから…


だけど今回は本当に
寂しい思いをさせる。2年間だけど


「るな…?2年経ったら迎に来るから」

「待ってる」

「それまで…これつけてろ」

そう言いながら俺が渡したのは
ピンキーリング。

るなが欲しがってるって柚ちゃんから聞いてたから…てか聞かされた。

「左につけて」

「なんで?」

「幸せが逃げないようにって意味なの」

「逃げねぇだろ」

「そうだけど…」

「わーったよ(笑)」


こんな素っ気ない会話だけど
ちゃんと言っておこう。

「るな。」

名前を呼ぶと同時に俺の腕の中に
すっぽり入るるな

「泣かせねぇから。帰ってくるまで待てる?」

「待てる」


ぜったい俺じゃないと
こいつを幸せにできねぇよ


「帰ってきたら…結婚しよ」

「健じゃないと…やだからね」

「ほんと俺の事好きだな」

「好きだよ」