「るな、大丈夫だからな」


健が言ってくれた言葉

安心できた。


「あった!!あった!!」


ギリギリまでがんばってよかったぁ…
はやく行かなきゃ!


「健!あった!あたし受かった!」

フッとわらって頭をグシャグシャしてきた

「当たり前じゃん。俺がついてんだし」
そしていつもの俺様発揮。

「さ、じゃ行くか。」
「え、どこに?」
「黙ってついて来い」

久しぶりにデートかな。
ずっとできてなかったから…
ニヤニヤしちゃう。

だけど何を話かけても
「おう。」しか言わない健。
なんかやだ…嫌な予感がする…



健が連れてきた場所は
プラネタリウムだった。

「るな…?俺の進路話してなかったろ?」
「うん。」

いつもより真剣な健
目をそらすことすらも許されない空間

「俺さ、K大行く」

「……」

「聞いてる?」

「え…?うん。聞いてるよ」

どうしたらいいの?
なんも言葉が出てこない。


K大いって何するの?


やだやだ。

「俺がK大行くのに理由はない。
でも、1つだけ…挑戦してみたかった」



初めて聞いた健の思い。

「俺が行くのはブライダル関係のとこ」

「女の子ばっかじゃん」

「そだな」

「挑戦するんだもんね。」

「ん。女ばっかだけどな」

またそうやってアタシに意地悪する


──ギュ────

「たけ…るっ…ぅ」
「どした?」

「やだ…」
「言うと思った」

だってK大って…
「遠距離になっちゃうね…」

「そだな。」

やだ。あたし耐えらんなくなる。