───コンコン

「るな?入るね。体調悪い?」
「ううん。大丈夫。行ってきます」

たぶん...お母さんも気づいてる

「無理しないでね」
「うん。ありがと」



いつも直也と歩く道

だけど1人で歩くのはやっぱり寂しい

でも...あたしはもう決めたから




──ガラガラッ──

「る...な。」

1番に会いたくなかった
早く学校に来た意味がないじゃん

「おはよ。」
「あぁ。おはよ……あのさ「ごめん直也」」

もう迷わない

「別れよ」

言った瞬間、涙が出てきたのがわかった

「嫌だ...るな泣いてんじゃん!勝手に決めんなよ!」

直也の言うとおり
2人で話さないと






「...俺はるなと別れたくない」

「あたしも別れたくない。でも...もう無理
直也のこと信じれないの」

何回もこういうことあった

でもそのたびに

直也の優しさにやられて

いつも許しちゃってた



「直也ごめんね。別れよ」

「もう...むりなの「無理だから」」

「わかった。」




終わった




あたしの手を包んでくれた大きな手も

ギュって抱きしめてくれる腕も

優しいキスも

全部今日でさよなら。





「っ...ばいばい。あたしの恋...っ。」