「るなー!体育館いこ!」
「うん!」

今日で1年生も終わりかぁ
なんか寂しいなぁ...


松本健来てんのかなぁ...


柚と話しながら移動していると
突然聞こえた声

「2年は同じクラスかな?るな?」

とっさに柚の手を握った

「るな?どしたの?」
「あ、ううん。なんか柚と離れるの寂しいなぁって」
「そっか(笑)」

間違いなくあの声は直也だった

だめ...あたしまだ直也から逃れられないの?

「るな...?気分悪い?」
「ううん。大丈夫。」



いつになったら...
あたしは自由になれるの────


「るな。ちょっと来て」

そう言ってあたしの手を引く彼

松本健はいつも...
あたしを助けてくれる