「るな!昨日大丈夫だった?お腹痛くて...
教室いったらいなくて...」

「あたしのほうこそごめんね。」

「...なにかあったの...?」

「...うん。」


あたしは柚に昨日のことを全部話した

柚は泣いてた
あたしの為なんかに...

「わたしにも頼ってよ?」
「うん。ありがと。」


「で、るなカバンは??」
「あ!」

そのとき...

「おい、女。これ。」

頭上から降ってきた声

低いトーンで。

あの時言ってくれた言葉を思い出す

「っ...松本健!!」

「よくできました。」

そう言いながらカバンをくれた。

あ、あたし昨日失礼なことしちゃったんだ

「あ、あの!昨日は...ごめんなさい」

「いーよ全然。じゃ。」


微かに香った松本健の匂い

直也とは違うマリンの香りで

なんだか心が落ち着かされた