しばらく、無言が続いていた。


みゆが、我慢しきれずにきいた。


「ねえ、今更だけど誰なのていうか、どこ向かってるの」
と尋ねると「うわ!!やっとしゃべった
てか、喋れないのかと思った。


行けばわかる」といいニヤリと笑うとまた、自転車を走らせた。




その顔はどこか懐かしい感じがして、そのまま寝てしまった。