アイスを買うには結構長い行列を並ぶ必要がある。



一応ナツ君と結城君のを立て替えないといけないから私はナツ君と自分の分で240円払う。




「小銭ないなぁ…」



お札が入ってる方のカード入れにはひとつだけ大きく膨らんだところがある。



「架澄、それなに入ってるの?」



「え…?…」



入ってるのは、写真。



しおんには嘘だってバレてるかも。



「ごめんね。言いたくないなら言わなくて大丈夫だから。架澄が私に言えるようになったら教えて?」



「ありがとう…」



やっぱりバレてた。



だけど、優しくかけてくれる言葉が。
すごくあたたかくて…




いつかしおんには言える。本当の事を。





いつの間にか、私はしおんが大好きになってる。