「こ、告白ぅ⁉︎」



しばらくして、美奈の言葉を理解できて、私の顔は真っ赤になった。




「そ、告白。好きなんでしょ〜?宇川君のこと」




「そ、それは…‼︎」




「さっさと告白しちゃおうよ〜。きっと楽になるよ〜」




「楽になってもフられたら意味ないじゃん!今の関係壊したくないもん」



これが本心。好きということをいって、今の関係を壊したくない。




「でも、もし宇川君が誰かと付き合ったら、架澄は後悔するでしょ?」



そう言われると何も言い返せない。
こわい。ハルを好きだと気づいた時、1番最初に抱いた感情だった。




こういうとき、幼なじみは何よりも辛い位置にいる。




友達以上、恋人未満。




幼馴染は、恋をすると誰よりも辛い。
自分が傍にいることは出来ないけど、いつか誰かがハルの隣に立つ人が現れると思うと、胸が苦しくて仕方がない。




「後悔は多分すると思う…」




でも、怖い。





「かっわいいわね〜!もう私と付き合わない??」




おどけた様子で話を変えてくれた美奈に感謝しながら、私も話に乗った。