バド部に入部して、私はハルのラケットを使うようになった。
自分のラケットの方が使う確率は高いけど、ここではハルのラケットとしては見られない。かっこいいラケットだね。ですむ。
青を基調としたハルのラケットは女の私でも持てる。
「仁科さん。今日寄り道して帰らない?」
「うん。いいよ」
「夏木と颯太も誘ってご飯食べに行くんだけど…」
「大丈夫だよ」
「ありがと!じゃあその前に…」
部室のドアを開けてベンチに座っている夏木君達にジャンケンするよ!と声をかけている桐谷さん。
桐谷さんは私によく話しかけてくれる。
愛想笑いしかできないのに、いつも無邪気に笑ってくれる。
最近はよく一緒にいるようになった。
桐谷さんは、私のことを理解してくれるかもしれない。
桐谷さんの前なら、心から笑えるかもしれない。
そう思ってるけど、まだ心からは笑えない。
自分のラケットの方が使う確率は高いけど、ここではハルのラケットとしては見られない。かっこいいラケットだね。ですむ。
青を基調としたハルのラケットは女の私でも持てる。
「仁科さん。今日寄り道して帰らない?」
「うん。いいよ」
「夏木と颯太も誘ってご飯食べに行くんだけど…」
「大丈夫だよ」
「ありがと!じゃあその前に…」
部室のドアを開けてベンチに座っている夏木君達にジャンケンするよ!と声をかけている桐谷さん。
桐谷さんは私によく話しかけてくれる。
愛想笑いしかできないのに、いつも無邪気に笑ってくれる。
最近はよく一緒にいるようになった。
桐谷さんは、私のことを理解してくれるかもしれない。
桐谷さんの前なら、心から笑えるかもしれない。
そう思ってるけど、まだ心からは笑えない。