部屋に戻ると、足がズキズキ痛んでいることに気がついた。




痛みが、私は生きていると思い知らせる。ハルは死ぬ時もっと痛かったんだろうな、とか、私はハルを踏み台に生きているんだな、とか。




痛む足をおさえて、手紙を開く。




架澄へ、と書かれた封筒。




何を伝えたかったの…?




綺麗な便箋は可愛らしくてハルにはあまり似合わない。
頑張ってあまり綺麗とは言えない字を綺麗に書こうとしている所も。



手紙も架澄へ、から始まっていた。