それから、復学する日まで、美奈とは1度も会わなかった。




私の怪我はたいしたことなくて、3日で退院したけど。



私の身体の怪我はたいしたことなかったけど、心は毎日えぐられたようだった。




笑えない。





心につっかかりができて、泣くことしかできない。




「架澄、りんご食べる?」




「…いらない…」




「いい加減何か食べなさい。あの日からなにも食べてなじゃない」





「お腹すいてないからいい…」





「分かった。でも明日から学校行くのよ?何か食べないと…」





「いい…放っといて…」




ハル。ごめんなさい。





私、もっとあなたに早く告白していたなら、こんなに後悔しなかったかもしれない。





全部、私のせい。私があの時死んでいたら、あなたは今でも笑っていられた。




美奈だって…





また涙が頬を滑り落ちる。
どれだけ泣いても、ハルは帰ってこない。
どれだけ後悔しても、ハルは帰ってこない。





分かってるけど。





涙は、とまらない。