『なんか、俺が女で小浦が男みたいやな。』



ポツリと本条が言った。




『は?あたし女やし。笑
ちゃんと胸ありますー。』



『ほんまに?笑』



『失礼なっ!!!』




やっと、本条に笑顔が戻った。




『俺な、小さい時に自分の事を『私』って言ってて、お父さんにオカマっていう意味で“カマ”って言われててん。
他にも、障害の事でいっぱいからかわれた。
だからうちの親、離婚してん。』



全部言った後、本条の涙はさっきよりいっぱい流れてきた。