気がつけば外はもう夕日が沈みかけていた。


「散々だったな、今日は。」


「色と優兎がモテてるのがいけないのよ、なんであんな目に…」


そう、僕達はあの後、大変な目にあったのだ。


女子たち(多分色のファンの子達)は愛姫に嫉妬して、男子も何故か僕と色に嫉妬してきた。


「でも、まぁ、愛姫が無事でよかった…。」


「え、俺は…?」


「色…」


「ごめん、優、冗談だから!」


「あははっ…本当に2人は仲がいいのね。」


「そんなことないと思うよ…な、優
…―優?」


「あっ、うん、そうだね。」


愛姫が笑った顔は嬉しそうに見える反面、悲しそうにも見えた。