「…愛姫もかなり大変そうだね。」
「えぇ…私も聞いたときはかなり驚いたわ。だって両親2人とも亡くなっちゃうかもしれないんだもの。」
「…もしもだけど、両親2人とも亡くなってしまったら…愛姫はどうするの?」
柚志亜の質問を聞いた途端、私はあの2人を思い出した。
もしかしたらまた、小学校の頃みたいに仲良くできるのではないか…と。
…しかし、仮に2人が私のことを忘れていたら…―――
そんな思考は柚志亜の声でかき消された。
「愛姫がもし日本に帰るのなら、私も一緒に行ってあげるよ。」
「私は…」
私は優兎と色に会いたい…会ってすべてを話したい、仲良くしたい…だから…―――
「私は日本に戻るよ」