私は自分の部屋に戻るとただ呆然としていた。


さっきの話が本当なら、もうすぐ両親とも亡くなるということだ。


しかもお母さんは日本に一人で残ったため、誰も支えにいけない。


…まだ中学生になったばかりの私にとっては、とても背負えきれるものではなかった。


「優兎…色…会いたいよ…辛いよ…」


私はただただ泣くことしかできなかった。


そんな時、一人だけこのことを話せる相手がいることを思い出した。


「柚志亜…そうだ、柚志亜に頼ろう…」


私は涙をぬぐい、柚志亜の家へ向かうことにした。