「はぁ…色に嘘つくのはやっぱり気が進まない。」
…と言ってもあのくらいの演技ならば色は気づいているだろうけれど。
しかし何故、愛姫は僕にしかあんな大切なことを話さなかったのだろう。
疑問に思い、メールしようとした…が…―
「…愛姫の家に直接行って聞いてきた方が早いかな。」
そう思った僕は私服に着替え、愛姫の家に行く準備をした。
時刻は20時…外は当然のように暗かった。
「色のやつ、気がついてたら絶対についてくるだろうな…。
でも、色は愛姫ん家も知らないのかも。」
愛姫ん家まではそんなに遠くないが、時間も時間のため急いで向かった。