……うむ、我ながら素晴らしいではないか。


点数にするなら、140点の花丸添え。



可愛げはあるし、それにちゃんと謝れた。



あの本にも書いてあったけど、素直になるって大変だけど、悪くないね。




一歩だけど踏み出せた気がする。


そう思っていると






ピロン



とLIFEが鳴る。






─── ガキだな、暗いのダメとか





隣にいるのにも関わらず、あえてLIFEをする。



こんな近くでのやりとりするくらいなら話せよ!って感じだけど



至近距離でのLIFEも、案外悪くない。



それどころか返事がまたいつもの調子だったことに喜びを感じられている。




そして



「おい、帰るぞ」




ストーカーかよ。と言っていた彼に一緒に帰るように言われ




少しだけ、胸が苦しくなる自分がいるのだから。




あの本は素晴らしいの一言だ。