だから、迷子になっていまっている今でさえ、誰かに助けを求めるなんて考えは微塵もない。 「……どうしよ」 さらに時間は過ぎて行く一方で、辺りはもう真っ暗だ。 あたしの頬には一本、涙のつたった跡。 あぁ、もうダメだ。 だんだんと弱っている自分。 「……本当、情けない」と自己嫌悪。 でも、そんな時だった。