「慧也と仲良くやってるみたいで安心したよ」
本の整理をしていると、店長に声をかけられる。
「は!?どこがですか!
あの人喧嘩ばっか売ってきて困るんですけど」
仲がいいには程遠い。
「だって……慧也が女の子と話してるのなんか見たことないしさ」
え?
正直、ビックリした。
「……そりゃあないですよ。
あの人あの通り誰からみてもイケメンの部類ですから。
女がほっときませんって」
「だからだよ。
あいつはモテる。憎いくらいモテる!
でもあいつ女嫌いだからさ、オール無視だよ」
「だから、さっき美優ちゃんと言い合ってる声が聞こえてさ
店長としては仕事先で騒いでたら注意しなきゃいけないんだけど、思わず微笑んじゃったよ」
……へーとは言うものの。
どう反応すればいいかわかんないよ。