「「お世話になりました」」 と俺たちが声を揃えて言えば 「……ゔーー」 と何だか変な声をあげて 「寂しくなるじゃねぇか。これからどうすればいいんだよ」 って言ってる。 とりあえず、涙拭いたらどうっすか。 「本屋にも、いつでも来いよな」 こんなに優しい人が近くにいたなんて 案外今までも幸せ者だったんじゃねぇかな と今になって思う。