「一ついいか?」
の真剣な声。
「俺のこと、全部話すけど受け入れてくれるか?」
「当たり前!慧也のこと何でも知りたい。いつでも傍で支えたい」
だって、受け入れなれないとか
そっちの方が考えられない。
あたしの人生に慧也は必要なんだよ。
ふぅ、と深呼吸して話し始めた。
話が終わると正直、動揺を隠し切れなかった。
前々が何かトラウマがあることは
わかってたけど
こんなに大きなことを一人で抱え込んでたなんて思ってもみなかったから
抱き締めずにはいられなかった。
慧也は愛を知らないと言うけれど
そんなことない。
だって、慧也はとてもあたたかみのある人だから。