「だから、帰るぞ」


「やだって言ったら?」



「じゃ、コロソ」


「そんなこと言うんじゃ帰らない」



せっかく、両想いになったのに

コロソなんて酷すぎる。



もう少しだけ、幸せに浸りたいんだから。


そんなあたしの様子を察したように





「嘘だし。

一緒に帰ろう、美優」



急に甘い言葉が降ってくる。



「い、いいい今名前で呼んだの?」


「好きなんだから、当たり前」








ズキュン



その言葉にあたしの心臓は撃ち抜かれました。