「そっか」 とだけ言うと、そっとあたしの手を握る。 「倒れてる姿みて心臓止まるかと思ったんだからな。 お前は少しうるせぇくらいが丁度いいんだよ、バーカ」 馬鹿と言われる筋合いはないと思うのだけど 遠回しに心配してくれてることがわかったから、それだけで十分だ。 「なんか食う?買ってきてやる」 「大丈夫だよ」 あたしが笑顔でそう言えば 「たまには甘えろよ」 って言うけど、 甘えるってナンデスカ。 あたしは知りません。