ガチャ と、ドアの空く音がして 見えたのは、慧也。 「おい、具合どう?」 ……何で? 「……学校は?」 「仮にも彼女が倒れて、ほっとくほど鬼畜じゃないんだけど」 ほら、大丈夫だから! 学校戻っていいよ。 って言おうとしたのに 「いいから黙って寝てろ」 布団をかけられる。 「咲って奴からお前が倒れたって聞いた。今日早起きして無理したんじゃねーの?」 「無理なんかしてないよ」 してないもん。 作りたいから、作っただけ。