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朝、目が覚めるとリビングではなくて慧也の部屋だった。
結構話し込んでたから知らない間に寝ちゃったのかも。
……ほら。
今も隣には慧也が寝ている。
ベットを背もたれにして床に座っていたから、何だか疲れが取れない。
顔を洗いに行きたくても、寄りかかってきているしいけないよ。
そう思いながらも隣で幸せそうに眠る慧也を見つめる。
……あ、やばいな。
すごくかっこいい。
こんな人があたしの……彼氏なんだよね。
思わずにやける。
本当好きだな、そう思いながら見つめていると
「そんな見ないで」
いつの間にか、彼は起きているようだった。
「おはよう」
「……はよ」
起きたなら早く離れて欲しいのに、そのままの距離で視線を逸らさない。
こんな至近距離で目が合うなんて
心臓に悪いよ!!