ーーーー
ーー





「お前ってさ、本当安心する。

腕の中にすっぽり埋まる感じがいい」



「……え、それってチビって言いたいの?」



「……へ、バレた?」




口調がいつものように戻ってきて

ホッと一安心。



時間なんて気にも止めず、お互いの温もりを感じ合う。







「人と一緒にいて安心するのって初めてだわ。
いつも独りだったから」




お母さんと何があったとか

どうして女嫌いになったとか


まだまだ知らないことはたくさんある。




でもまだ出会って一ヶ月。




知らなくて当たり前なんだ。



だから焦らず、ゆっくり知っていこう



そう思った。