バイト先でのある日のこと。 今日は午後からシフトが入っていて、本の整理をしていた。 本の補充をしたり、順番を正したり。 地味に見えるが、結構辛い。 「美優ちゃん大丈夫?」 優しく声をかけてくれる店長。 最近は特に優しいため、忘れてしまいそうになるが あたしはこいつのせいで 家を失ったのだということを 心に刻んでおかなければならない。