「リョウキチー、一緒にアレやろ」
銃を画面に向かって撃つゲームを指差しながらそう言うと笑顔で了承してくれ、ボク達は2人でコンビプレーをすることにした。
「うおっ!敵だっ!」
〈バンバンッ!!〉
リョウキチはめちゃくちゃ上手いけどボクはあんまりだ。
ボクこのゲーム向いてねーな。
「どいて」
そんなことを考えていると突然リョウキチがボクの銃を奪った。
「えっリョウキチ??」
「ぼくの前に立つなんて百年早い。全員死んでもらうよ」
画面に2丁の銃を向け、一斉射撃をしたリョウキチ。
全部完璧に当たってる!
けどいつものあの笑顔じゃなくて殺し屋な顔をしていてめっちゃ恐い!
「これで全部か」
画面には撃たれたゾンビと勝ったことを知らせる文字。
「あー楽しかった!」
銃を2丁とも置くと、いつもの笑顔でボクへそう言ってきた。
「あ……うん……」
銃を使っているときのリョウキチの顔を思い出し、忘れていたけどリョウキチはヤのつく家の坊ちゃんだということを思い出した。
「リョウキチ恐い恐い……」
そう思いながらクレーンゲームのコーナーへ行くと、めちゃくちゃ計算しながらクレーンゲームをしているやつがいた。
「この角度ならsin60°で15cmと……」
「カナデ!」
カナデに軽く体当たりすると、真剣に計算していたカナデはボクの気配に気付かなかったからそのまま前のめりになって機械へぶつかった。
「あっ!……」
カナデの声にクレーンへ目を向けると、クレーンが下へ下がっていっていた。
これはヤバい!!
ボクがぶつかったせいでボタンを押してしまったみたいだ。
「瀬那……お前な……」
クレーンによって落とされたのは大きな真っ白のフワフワなウサギ。
それを抱っこするように抱えて背後に黒いものを出すカナデ。
「にっ似合ってるって!なっカナデ!」
「何で俺がウサギなの!」
ブチギレ寸前のカナデから逃げるように走っていると超大人向けのゲームコーナー、またの名をパチンコと呼ぶもののところにバカデカいやつがいた。
「ナルさん、異様な光景すぎる」
棒付きキャンディーの棒をまるで煙草のようにくわえ、手でパチンコを回し続けている。
「ん??セツ子!何か大量に出てきた!」
1つだけ落ちていた玉でやってみるとなぜかジャラジャラと大量の玉が出てきたらしい。
それにしても、パチンコをする姿が逆に似合いすぎてウケる。
「これどうしよ」
ナルさんの指差す方にあるのは、玉が大量に入ったバケツ。
「まず未成年がパチンコするの禁止だからな、店員にバレたら面倒だな」
「よし、俺がどうにかしてみる」
いい案はないかと考えていたボクの肩をポンと叩き、ナルみんは1人の男の人へ近づいて行った。
会話は聞こえないけど、何か取引的なものをしているのは間違いない。
「ただいま~」
戻ってきたナルみんのバケツの中には、さっきまであったパチンコの玉は無くなっていて、代わりにコインが入っていた。
「これで金魚すくいゲームができる!」
「ナルみんちょい待ち、それ子供向けゲームだよね??小学生対象のゲームだよね??」
ボクの声など気にしていないように「ワーイ」と言いながら小さい子供の中に入って行った。
「……知らない人のフリしとこ」
銃を画面に向かって撃つゲームを指差しながらそう言うと笑顔で了承してくれ、ボク達は2人でコンビプレーをすることにした。
「うおっ!敵だっ!」
〈バンバンッ!!〉
リョウキチはめちゃくちゃ上手いけどボクはあんまりだ。
ボクこのゲーム向いてねーな。
「どいて」
そんなことを考えていると突然リョウキチがボクの銃を奪った。
「えっリョウキチ??」
「ぼくの前に立つなんて百年早い。全員死んでもらうよ」
画面に2丁の銃を向け、一斉射撃をしたリョウキチ。
全部完璧に当たってる!
けどいつものあの笑顔じゃなくて殺し屋な顔をしていてめっちゃ恐い!
「これで全部か」
画面には撃たれたゾンビと勝ったことを知らせる文字。
「あー楽しかった!」
銃を2丁とも置くと、いつもの笑顔でボクへそう言ってきた。
「あ……うん……」
銃を使っているときのリョウキチの顔を思い出し、忘れていたけどリョウキチはヤのつく家の坊ちゃんだということを思い出した。
「リョウキチ恐い恐い……」
そう思いながらクレーンゲームのコーナーへ行くと、めちゃくちゃ計算しながらクレーンゲームをしているやつがいた。
「この角度ならsin60°で15cmと……」
「カナデ!」
カナデに軽く体当たりすると、真剣に計算していたカナデはボクの気配に気付かなかったからそのまま前のめりになって機械へぶつかった。
「あっ!……」
カナデの声にクレーンへ目を向けると、クレーンが下へ下がっていっていた。
これはヤバい!!
ボクがぶつかったせいでボタンを押してしまったみたいだ。
「瀬那……お前な……」
クレーンによって落とされたのは大きな真っ白のフワフワなウサギ。
それを抱っこするように抱えて背後に黒いものを出すカナデ。
「にっ似合ってるって!なっカナデ!」
「何で俺がウサギなの!」
ブチギレ寸前のカナデから逃げるように走っていると超大人向けのゲームコーナー、またの名をパチンコと呼ぶもののところにバカデカいやつがいた。
「ナルさん、異様な光景すぎる」
棒付きキャンディーの棒をまるで煙草のようにくわえ、手でパチンコを回し続けている。
「ん??セツ子!何か大量に出てきた!」
1つだけ落ちていた玉でやってみるとなぜかジャラジャラと大量の玉が出てきたらしい。
それにしても、パチンコをする姿が逆に似合いすぎてウケる。
「これどうしよ」
ナルさんの指差す方にあるのは、玉が大量に入ったバケツ。
「まず未成年がパチンコするの禁止だからな、店員にバレたら面倒だな」
「よし、俺がどうにかしてみる」
いい案はないかと考えていたボクの肩をポンと叩き、ナルみんは1人の男の人へ近づいて行った。
会話は聞こえないけど、何か取引的なものをしているのは間違いない。
「ただいま~」
戻ってきたナルみんのバケツの中には、さっきまであったパチンコの玉は無くなっていて、代わりにコインが入っていた。
「これで金魚すくいゲームができる!」
「ナルみんちょい待ち、それ子供向けゲームだよね??小学生対象のゲームだよね??」
ボクの声など気にしていないように「ワーイ」と言いながら小さい子供の中に入って行った。
「……知らない人のフリしとこ」