「…………アルビノなの?」
ポツリと、小首を傾げながら鳴世が流星に問うた。
唐突な彼女の疑問に一瞬、言葉に詰まったが鳴世の視線に耐えきれず流星は目を逸らした。
「……母親が、な。」
短く返した流星に、鳴世はふぅんと何とも気の抜けた声音を返す。興味が有るのか無いのか分からない、掴みにくい声音に戸惑う。
母親がアルビノで、半分遺伝した流星は男にしては色白で髪も元々色素が薄かった。周りは何かの病気かと色々思っているようで、如月 鳴世のような疑問を投げられたのは初めてだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…