「あーーっ!!」


「あ。」


今聞きたくない声が、2つも聞こえた。


教室から一歩出た瞬間、


雪奈ちゃんと、


あのチビが


ちょうど、私の教室の前を通りかかった。


「果歩ちゃんメール見てないの?」


「ごめん、没収されたんだ~」


なんて、嘘。


朝から嘘ついてばっかじゃん…。


「没収されるとかバカ?」


笑いながら、チビ榊が言った。


うるせぇな。チビ。


「バ、バカじゃないし」


うわ、なんか意識しちゃうな…


「え?果歩ケータイ没収されたの?」


あ…そういえば、昨日、夜眠れなくて


あさみにメールいっぱい送ったんだった…